目に見えない美しさが佇まいに表れる
目に見えない美しさが
佇まいに表れる
住まいの「美しさ」を構成する要素は、建物のプロポーション、素材、佇まいなど、いくつかあります。
私たちは、造形的、物理的な要素だけでなく「シンプル」「手しごと」「サステナブル(持続可能性)」の3点にも精神的な「美意識」という美しさが含まれていると考えます。また、この3つの要素はいずれも地域工務店としての存在意義にも通じています。
美しさを主張する住まいが美しいのではなく、考え方の美しさこそ佇まいに表れるのです。
シンプルにつくる

「シンプルにつくる」ことを少し大げさに言い換えれば、住まいにおける「普遍性」を捉えるということでしょうか。住まいの普遍性とは、時代や流行に左右されずに、住まいが持つ変わることのない「本質的な要素や価値」のことです。
そのことを意識すると複雑な間取りや過度な装飾や設えなど、自ずと余分なものが削ぎ落され、「必要にして十分な」住まいをつくることができます。
「シンプルにつくる」ことは、飽きることなく、世代を超えて住まい手の「長い必要」に応えられる大切な条件だと思っています。
手しごとにこだわる

職人の心ある手しごと
私たちの家づくりは、地域の無垢材や国産の漆喰を使用した塗り壁などの自然素材を使うこと、そしてそれを職人の手しごとで丁寧に仕上げていくことを大切にしています。自然素材が持っている本物感は、それを活かす職人の心ある手しごとがあってこそ。時が経つにつれ味わい深くなる、いわゆる「経年美化」を感じる住まいへと昇華します。またそうした丁寧なしごとに触れることは、日々の生活に温もりを感じる瞬間ももたらしてくれることでしょう。
環境に配慮する

自然素材は、再生可能でリサイクルや分解が容易なため、環境への負荷を大幅に軽減できます。また、近隣の地域材を使うと輸送に伴うCO2排出量を最小限に抑えることができます。 また、木材は燃やさない限り大気中にCO2を放出しないため、木の家は「炭素の貯蔵庫」とも呼ばれます。
環境に配慮した持続可能な家づくりは、社会全体の「未来価値」を生み出すとても重要な取組みであり、これからのつくり手の責任だと考えています。