敷地内同居の「メリット」や「デメリット」は?検討中の方は一読ください!

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ご両親と同じ建物で同居するのはしんどいので、敷地内に建てるなどの「敷地内同居」というスタイルが増えてきました。

新たに土地を購入するとなると、かなりお金の負担になることも背景にあります。

となると、「敷地内同居のメリットやデメリットを知りたい」
と調べられる方は少なくありません。

そこで今回は敷地内同居について解説します。

□敷地内同居のメリット

敷地内同居には次のようなメリットが挙げられます。

1つ目はすぐに訪問できることです。
遠方に実家がある場合は帰省に時間がかかりますし、費用も掛かります。
一方で、敷地内同居であればこれらは必要ないため、ちょっとした用事でも負担なく行き来できます。
また、自宅にすぐ帰ってこられるので気軽にご実家に行き来できるというメリットがあります。

2つ目は義父母宅への滞在時間が短くなることです。
敷地内同居をすれば、1回の滞在時間が減るとされています。
理由としては、近所でいつでも会える距離にいるため、回数は増えても、顔を見せるために訪問することが減りますし、用事を済ませたらすぐ帰るようになる為です。

実際の意見でも、「敷地内同居のデメリットとして「いつも一緒に居なければならない」と思われる方もいらっしゃいますが、現実にはそれほど窮屈に感じてません」という方もいらっしゃいます。

3つ目はサポートが期待できることです。
重要な宅配物を受け取ってほしい場合や、病気や仕事などでどうしても子どもの世話ができない場合にサポートしてもらうことが期待できます。
遠方に住んでいれば、このようなことを頼むのは難しいものですが、敷地内同居をしていれば義父母を頼れます。

週末などに外食に一緒に行った時のお会計を負担してもらうことや、食材を分けていただいたり、食費などのお金の面でもサポートしてもらうことも期待できます。

このように、敷地内同居にはさまざまなメリットがあります。

□敷地内同居のデメリット

先ほどは敷地内同居のメリットについてご紹介しました。
その一方で、デメリットもあるためここで詳しく解説します。

1つ目は監視されている気分になる恐れがあることです。
近くに義父母がいると、監視されているような気分になる方が一定数いらっしゃいます。
例えば、頻繁に外出したり、遅い時間に帰宅したりするのが億劫になるといったことが挙げられます。

同じ敷地内に住んでいると、意識しなくてもいつ外出していつ帰ってきているかということが分かります。
義父母がまったく気にしていなくても、自分自身が負い目に感じてしまうことがあるため注意しましょう。

2つ目は子どもを甘やかしてしまうということです。
メリットとして子供の面倒を見てもらえることを挙げさせていただきました。
ただ、それは子どもを甘やかしてしまうような存在がいるということにもなりかねません。

おじいちゃんやおばあちゃんにとって孫はとても愛おしい存在です。
それゆえに、「何でもしてあげたい」という気持ちから、子どもにおもちゃを買い与えてしまうということは少なくありません。
甘やかせすぎると子どもにとっても良くないため、注意が必要です。

3つ目は2つ目の逆パターンで、いつも孫の面倒をみるのが億劫になることです。

体力に自信のないおじいちゃんおばあちゃんにとって、元気のあるお孫さんの相手をするのがしんどいかたも多かったりもします。

以上が敷地内同居のデメリットになります。

□敷地内同居の家の設計でのポイント

敷地内同居の家の場合、事前に考えておくと将来困りにくいことがあります。

建物を住み替えるという考え方

敷地内同居する新たな家を設計する時に、ご両親が住んでいる建物の事も同時に考えておくことがポイントとなります。

例えば、こんな考え方をしてみてはどうでしょう?

例)ご両親が住んでいる「既存の古い家は4~5人が暮らせる家」なのに、ご両親2人で住んでいることが多い。

そこで、「新しく建てる家」をそのご両親の2人用の小さな平屋の家として、冬暖かくて夏涼しく過ごせ、介護の観点からも暮らしやすい家にしておく。

そして、既存の古い家を「高性能リノベーション」し、自分たちで暮らす。

さらに、理想的なのは、3つ目の家が建てられるように敷地計画出来ると、親子3世代~4世代が同じ敷地内でライフスタイルに合わせて住む家を変えられるようになります。「近居」という近くの土地でも住み替えは可能でしょう。

近居のメリットデメリットの記事も参考にどうぞ

土地と建物を売却する可能性を視野に入れる

敷地内同居していて、ご両親が亡くなってしまい、家に住む人がいないなどの理由で売ることになった場合を想定しておくことも、将来困らないための重要なポイントです。

「分筆」ということをして、敷地の持ち主が分けられるように考えておくことと、

さらに分けた後もそれぞれの敷地で建て替えが可能な条件が揃うようにしておくこと。

例えば、道路(公道)に2m接していなければならないことや、水道の引込や雨水の処理がきちんと申請できるように分けられるか?など、その敷地の行政のルールに合うように分けられるように考えておくこと。可能性を視野に入れて、配置計画をすることがポイントになります。

□まとめ

今回は敷地内同居のメリットについてご紹介しました。
敷地内同居には多くのメリットがありますが、同時にデメリットもあります。

今回は、「性格」の面でのことには触れませんでしたが、

奥様の実家の敷地内、旦那様の実家の敷地内という場合、お互の相性のこともあります。


後悔しないようにするためにも、メリットとデメリットをよく確認して、ライフスタイルを想定しておきましょう。

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