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暮らしの風景

家族の暮らし方を見つけた
家づくり

奥様のご実家で所有されていた三角形の敷地に、Y様邸が完成したのは5年前のこと。笑い声の絶えない4人家族の暮らしの風景をご紹介します。
 
 
 

   Y様邸


         
   建築年   2017年
   取材年   2022年
   所在地   愛知県知立市上重原町
   敷地面積  84.43坪(279.68㎡)
   延床面積  34.22坪(113.34㎡)
   住まい構成 ご夫婦+お子様2人


 
家族が一緒に居られる家に
 

玄関を入ると、開放的な吹き抜けと薪ストーブのあるリビングと、田園風景を窓越しに眺める気持ちの良いキッチンダイニングが印象的なY様のお住まい。
 
「家族がぎゅっと、一緒に居れるような家にしたかった」
 
という奥様の言葉通り、2Fは予備室として捉え、1Fでの過ごしやすさに特にこだわりました。広がりを感じられる空間づくりや、ストレスのない動線のほか、ロールスクリーンで間仕切ることのできるワークスペースや、お手洗いに続く廊下の地窓から覗く植栽など、使い勝手や居心地の良さを感じられる小技が効いています。
 
 
 

 
 
 
 
 

リビングは様々な使い方ができる「広場」。
 
ソファーやチェアーのないリビングで、子供たちはレゴブロックを広げて自由に遊び、ご夫婦はその様子をキッチンダイニングからゆったり見守ります。子どもたちが大きくなったら、ソファーを置いてくつろぎスペースになる予定。
 
キッチンはぐるりと回れる動線の中心にあり、リビング・ダイニングと、隣接した和室を見渡すことができます。
 
ダイニングからは、ウッドデッキからお庭、その先に繋がる田園風景を見渡すことができます。
 
ウッドデッキでは、夏にプールをしたり、バーベキューをしたりと楽しんでるそうです。
 
 
 
 
 

キッチンから見える和室には電子ピアノがあり、お子様が演奏してくれました。

 
 
 
 
 

リビングの一角にあるワークスペース(写真左・中)と、植栽の緑が眩しい地窓(写真右)

 
 
 
 
 

三角形の敷地形状を生かして、お庭や駐車スペース、薪置き場を配置。

 
 
 
 
 

 
暮らしの変化に合わせた
2Fの使い方
 

2Fには3つの空間があります。
 
階段を上がったところの吹き抜けのあるスペースは、家族のユーティリティスペース。ワークカウンターで読書をしたり、室内干しをした洗濯物を畳んだり、奥様がミシン仕事をしたり、様々な使い方をします。
 
吹き抜けの窓からは田園風景を見渡すことができ、
「ふとした瞬間に空が目に留まって、気持ちいいんです。」
と嬉しそうな奥様。
 
窓にはロールスクリーンがついていて夜には降ろしているが、それをスクリーンに見立て、プロジェクターとくつろげる椅子を置いて映画を鑑賞する夢も思い描いています。
 
 
 

ユーティリティスペースを挟んで両側にお部屋が二つあり、ひとつは家族の寝室となっていますが、お子様の成長に合わせて子供部屋にすることを考えはじめ、同行したナルセスタッフに相談をするY様。
 
Y様
「この部屋を二つに分けたいんですが、どうするのがいいのかな、と。」
 
スタッフ
「ここに壁を立てて、合板仕上げだったら、大工さん1日の工事で終わりますよ。簡単な工事なので、後から外した時もそんなに大きな跡は残らないです。
仕切るだけだったら、本棚みたいな家具で仕切るのでもいいですし!」
 
Y様
「なるほど!」
 
家族の暮らしの変化に合わせて気軽に相談ができる関係性は安心です。
 
 
 

家族の寝室が子供部屋になった後は、収納部屋になっているお部屋がご夫婦の寝室になります。
 
仕舞っている季節のものやおもちゃなど、断捨離をするそうで、
「私たちは空間がある分だけ物を詰め込んでしまうので、あえて収納部屋は作らなかったんです。生活の変化に合わせて整理する機会を持っておきたくて。」
と笑います。
 
 
 

お姉ちゃんと弟くんはいつも一緒。

 
自身の中にある
「これいいね」を表現する難しさ。
 

Y様は、暮らしの風景 「手を加えながら住みこなす木の住まい」でご紹介したS様のご友人。
以前住んでいた地域で仲良くなって以来、家族ぐるみのお付き合いを楽しんでいます。
 
奥様のご実家より土地を譲り受けるタイミングで家づくりを考え始めたY様は、手始めに住宅展示場を回り話を聞くも、なかなか腑に落ちなかったと言います。
 
「私は『木の家』に住みたかったのですが、”私の住みたい木の家”のイメージをうまく表現できなくて、住宅メーカーさん等に色々と提案いただいたのですが、『なにか違う。そうじゃなくて・・・』と思うことの連続でした。
見た目だけでなく、例えば吹き抜けをつくりたい、窓を大きくしたい、と伝えても消極的な反応で、何が違うのか、どうしてほしいのかが言語化できずにお互いにかみ合わない時間が過ぎていきました。」
 
一生住む家だから妥協はしなくない、その想いで、自身の「住みたい家」を探している時、ご友人のS様にふと「Sさんの家は素敵だね」と伝えます。すると、ナルセノイエで建てたことや、モデルハウスがあることを聞き、そのモデルハウスに訪れたY様。
 
「モデルハウスに入った瞬間、直感的に『この家に住みたい!』と強く思ったことをよく覚えています。建築家の田中敏博さんの設計と聞き、田中さんの本やWeb情報を読み漁りました。そこには自分達の”好き”が詰まっていて、求めている正解がわかり、夢中でイメージを共有するための資料を集めましたね。」
 
自らの理想を追い求めながらも、それを表現し伝える手段が見つからなかったY様ですが、求めるものがはっきりと具現化してからは資料探しが楽だったと言います。
 
 
 

 
「納得して進められたから、
   不満が全くありません。」
 

運命の出会いを果たしたY様。
 
「一番初めにプランを出していただいた時、とても夢があるように感じて、『いいね!素敵!』と思ったことをよく覚えています。平岩さんや青山さんは、私たちがやりたいことを理解しようとしてくれました。打ち合わせを重ねる中で、やりたいことを伝えると、本当に必要なものかどうかを一緒に考えてくれて、採用しないことになっても、納得して進めることができたので楽しかったです。平岩さんと青山さんと一緒に家づくりをしてもらった感じですね。」
 
家を建てられたご友人の中には不満を持っている方もいるそうですが、Y様には不満が全くありません。
 
「夫婦やナルセのスタッフさんと話をしながら、様々な資料を集めながら、『自分達がどう暮らしていきたいのか』を考える家づくりでした。
 
家が大きい小さいとか、部屋がどれだけあるかとか、そういうことではなくて、どんな暮らしがしたいのか。その上で何が必要なのか。自分達の考え方を整理して、具現化できた、そんな家づくりでしたね。」とY様は振り返る。
 
 
 

「夢が叶いました!」と弾けるような笑顔の奥様は、建築して5年が経った今でも「素敵。」と見惚れることがあるそう。
 
「キッチンやダイニングから見える景色。薪ストーブの炎を眺めてまどろんだり、吹き抜けを見上げたり、朝起きて吹き抜けの窓から見渡す風景など、家丸ごと好きです。」
 
 
 

ニッチの棚板は、ご主人の出身地である沖縄の木材を使用。ナルセスタッフからのお土産としてプレゼントされたもの。Y様とナルセスタッフの想いが詰まったこの家は、これからもご家族に愛されていくでしょう。
 
 
Y様、笑顔たっぷりの暮らしの風景を見せていただき、ありがとうございました。
 
 
 

(⽂・写真:松尾 絵美⼦)

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